【台湾で試してほしいグルメ】原住民料理の竹筒飯を紹介

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Photo by Byoung Wook – Toughkid 

nga’ay ho(こんにちは)、ニハマガジンです。
“台湾原住民グルメ特集”でございます。

台湾料理といえば、魯肉飯(ルーローファン)、擔仔麵(ダンズーメン)、牛肉麵(ニューローメン)などのソウルフードをイメージされると思います。 もちろん、間違いではありません。

しかし、本メディアとしては”台湾郷土料理”である原住民料理をおすすめしたいのです! 今回ご紹介するのは「竹筒飯」です。台湾に行かれるなら、ぜひ試してみてほしいB級グルメです!

この記事を読んでいただくことで、

  • 竹筒飯がどんなものかわかる!
  • 竹筒飯の魅力がわかる!
  • 竹筒飯がどこで食べられるかわかる!

それでは、本編スタート!!

竹筒飯のいろは

竹筒飯がどう生まれたのか、今どのように食べられているのか、紹介します。

竹筒飯誕生の起源

台湾竹筒飯の起源は、原住民族の狩猟文化と深いつながりがあります。

その昔、村の猟師は狩りに行く際、1ヶ月近く山にこもらなければならかったそうです。村から持ってこれる食料が限られていたので、山の中で自給自足する必要がありました。そこで閃いた猟師たちは、山にある竹を有効活用しようと考えました。村からもち米を持参し、山の中で竹を使いご飯を炊いたのが起源といわれています。

ご先祖様の”知恵”から生まれた竹筒飯ですが、 今はどんなときに食べるのでしょう?
例えば、ある太魯閣族(以下、タロコ族)の村では年に3回食べる機会があるそうです。

  • 感恩祭(Mgay Bari)
  • クリスマス
  • 婚礼時

感恩祭のときは、1日で1,400食分もつくるらしいです!!

このように原住民の間では、祭典などの大きな行事があるときに食べられるようです。
もちろん、一般の方も食べることができます。

竹筒飯の種類

台湾のB級グルメに仲間入りした竹筒飯ですが、実は種類がたくさんあります。
作られる地域や、文化の違いで色々なタイプが生み出されたのでしょう。
いくつかピックアップして紹介します。

白米 / もち米タイプ

前述でも登場したオリジナル版です。プレーンテイストですが、最も竹の香りが立っています。

台湾竹筒飯(オリジナル)の写真
筆者撮影 太魯閣にて

おこわタイプ

味付けされたものや、おこわのようなタイプもあります。

Photo by Yusuke Kawasaki

赤飯

小豆と一緒に炊くスタイルです。砂糖を入れたりするのは日本も同じですね。

Life認真過生活より

カオラム(タイ)

東南アジアの他の国でも、竹筒飯があります。例えば、タイのおやつでもう有名なカオラム。赤飯とココナッツミルクの組み合わせでして、甘さは控えめ。

実際に食べた感想

太魯閣に訪れたときに試食したのは、オリジナル版でした。
竹を割った瞬間、いい香りが~。お米についている薄い膜は竹の香りを閉じ込めて、鮮度を保つ効果があるそうです!
プレーンな味で、噛めば噛むほどお米本来の味が口の中に広がります(笑)
食感は、ご飯というよりお餅に近かったです。次回は他の種類も試したいです!

タロコに行った際に竹筒飯を試食してきました。
太魯閣(タロコ)で試食してきました~

おすすめのレストランを紹介

「一体どこで食べれるの?」という方のために、竹筒飯を食べれるお店を何軒かご紹介します。 すべて台湾のお店となりますので、予めご了承ください。

ONE TEN 食分之一

綠媒體Green Mediaより

台北市内にある原住民料理を扱うビストロレストランです。サスティナブルをコンセプトに、オーナーの地元である花蓮の食材を使っています。

人気メニューのひとつ「旬の魚グリルと竹筒ご飯」3日前に要予約

▼基本情報
住所:台北市信義区仁愛路四段458号
営業時間:12:00~15:00、18:00~21:00│木曜日、日曜日は休み
アクセス:MRT国父記念堂から徒歩約10分
予算:1,000円~
HP:https://oneten.tw/menu/
予約:https://booking.menushop.tw/oneten7812

泰雅婆婆美食店

泰雅婆婆美食店の外観
旅行圖中 Travel in Taiwanより

観光ガイドにも載っている泰雅族(以下、タイヤル族)が経営するお店。烏來(ウーライ)観光ついでに、試されてみてはいかがでしょうか。

▼基本情報
住所:新北市烏来区烏来街14号
営業時間:10:00~22:00│年中無休
アクセス:台北駅からバスで約1時間、烏來老街に入ってすぐのところにあります

芭達桑原住民主題餐廳

芭達桑原住民主題餐廳の外観

こちらもタイヤル族のお店で、淡水の向かいにあります。
店名の芭達桑(バタサン)は、タイヤル語で”紋面(顔面タトゥー)”の意味。
店内に入るといい香りが食欲を掻き立てます。こちらのシェフは、様々なコンテストで受賞歴があるそうです。

▼基本情報
住所:新北市八里区観海大道111号
営業時間:平日 11:30~14:00、17:00~21:00│休日 11:30~22:00
アクセス:MRT国父記念堂から徒歩約10分
HP:http://www.badasan.com.tw/bin/home.php
Facebook:https://www.facebook.com/badasanmiku/

原香嘟論竹筒飯

台湾花蓮県の東大門夜市にある原香嘟論竹筒飯の外観
花蓮好Q官方網站より

花蓮県の東大門夜市に原住民一條街というストリートがあります。こちらのお店は数々の賞を受賞しており、人気有名店。長蛇の列を見かけたら、そこが原香嘟論(トゥルン)竹筒飯です!

様々な種類の竹筒ごはんが重なり合っている写真
花蓮好Q官方網站より 白米、赤飯、黒糖、豚肉、エビなど様々な種類がある

▼基本情報
住所:花蓮市東大門夜市原住民一條街D21
営業時間:17:00~23:00
Facebook:https://www.facebook.com/TORONandHEMAY/

ちなみに同じ花蓮であれば、こちらの記事で紹介している花蓮獵人學校にて竹筒飯づくり体験ができます。 気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

さいごに

お腹空いてきましたか??
私のお腹はもう「竹筒飯」です(笑)

先代の知恵で生まれた竹筒飯が、様々なかたちでアレンジされ今では台湾人に愛されています。台湾に行かれる機会がありましたら、ぜひ、試食してみてください!

これを機に原住民料理に興味を持っていただけたなら本望です。
他にもたくさんメニューがありますので、どんどん紹介していきたいと思います。

台湾原住民料理特集、次回お楽しみに~