なんて会話をよく耳にします。
台湾=中華圏というイメージが強いので、そう思うのも無理はありません。
女子高生Aさんの質問に回答するならば、
「厳密には台湾に民族衣装はありません!」
となります。
しかし、古来から台湾島に住む”原住民族“の衣装はあります!
つまり、台湾を代表する民族衣装はないけれど原住民族(16部族)の伝統衣装はあるということです。
チャイナドレスも素敵ですが、原住民族の衣装も負けず劣らず素敵です。
この記事を読んでいただくことで、以下のことがわかります!
- 台湾原住民族の衣装の魅力がわかる!
- 台湾原住民族衣装 全16部族の衣装をイッキ見できる!
ぜひ、楽しんでいってください!
それでは本編スタート!
台湾原住民族の衣装を紹介
台湾原住民族は計16部族います。
台湾原住民族について知りたい方は、以下の記事も合わせて読んでみてください。
これから16部族分の伝統衣装を紹介しますが、細かく特徴を説明するというよりかは
ファッション雑誌風にご覧いただけたらと思います。
阿美族(アミ)
最初に紹介するのは阿美族(以下、アミ族)の衣装です。
赤色を基調とし、複数色を使ったタッセル(飾りの紐)を合わせたデザインです。
極めてシンプルめといった印象です。
泰雅族(タイヤル)
続いて泰雅族(以下、タイヤル族)です。
ボーダー柄が特徴的です。
排灣族(パイワン)
排灣族(以下、パイワン族)の衣装は、装飾がふんだんに施されとても華麗といわれています。
布農族(ブヌン)
衣装の所々に施されたひし形のマークが特徴的です。
原住民族の中で唯一、半ズボンを取り入れています。
卑南族(プユマ)
卑南族(以下、プユマ族)は、かぶり物に花が使われているのが特徴です。
上着は、チャイナドレス風です。
魯凱族(ルカイ)
パイワン族同様に魯凱族(以下、ルカイ族)の衣装も、豪華絢爛です。
特徴的な点として、ヘビ柄のサッシュ(肩掛け)をかけており、冠には太陽を模したイノシシの牙で作られたアクセサリーを施しています。
鄒族(ツォウ)
鄒族(以下、ツォウ族)といえば、下の写真がトレンドマークです。
見ての通り、男性はたくましさとかっこよさがにじみ出ています。
女性はかぶり物に色とりどりのボンボンが、施されているのが特徴です。
賽夏族(サイシャット)
賽夏族(以下、サイシャット族)の特徴は、黒・赤・白を使ったベストです。
達悟族(タオ)
達悟族(以下、タオ族)は、原住民族の中で最もインパクトがあるかもしれません。
それもそのはず。
タオ族は、台湾本島から離れた蘭嶼(ランユー)島で独自の発展を遂げたからです。
※タオ族は雅美族(ヤミ族)とも呼ばれます。
男性はふんどし&円錐形の兜で悪霊に立ち向かう
女性は笠をかぶり、貝のくびかざりを身に着けている
離島ならではのファッションスタイル
邵族(サオ)
邵族(以下、サオ族)の衣装は、青色がメインに使われています。
プユマ族と同じように女性は花のかぶり物をすることもあるようです。
噶瑪蘭族(クバラン)
噶瑪蘭族(以下、クバラン族)の特徴は、なんといっても天にも届きそうな”トサカ”が象徴的です。
太魯閣族(タロコ)
タイヤル族と似ているなと思った方は、観察眼が優れています。
太魯閣族(以下、タロコ族)はタイヤル族の親戚にあたるので、基本的にファッションスタイル・配色は同じです。
女性の衣装はドット柄なので、そこで区別できるでしょう。
撒奇萊雅族(サキザヤ)
撒奇萊雅族(以下、サキザヤ族)のシンボルカラーは”赤”と”黄”です。
個人的には一番好きな色の組み合わせです。
女性の頭飾りについている真珠は、祖先の涙を表しているのだとか。
賽德克族(セデック)
賽德克族(以下、セデック族)は、赤いボーダー柄のマントが特徴的です。
セデック族もタイヤル族の親戚にあたりますので、基本は同じです。(気づいた方はさすがです)
拉阿魯哇族(サアロラ)
拉阿魯哇族(以下、サアロラ族)は大きく4つの集落に分かれており、服の色でどこの集落に所属しているのかを区別できるそうです。
卡那卡那富族(カナカナブ)
大トリは、卡那卡那富族(以下、カナカナブ族)です。
カナカナブ族もツォウ族と同じように、ボンボンのついたかぶり物が特徴的です。
まとめ
楽しんでご覧いただけたでしょうか?
部族ごとに特色が出ており、なぜか眺めるだけでワクワクさせられるような
そんな気持ちになりませんか?
伝統を引き継ぐ一方で、現代に受け入れられやすいようモダンテイストに職人さんがアレンジを加え、衣装は進化し続けています。
先日行われた「2022 台北ファッションウィーク」では、現代ファッション×台湾原住民族衣装のコラボレーションが実現しました!
興味ある方はぜひ、こちらの記事も読んでみてください!